[アップデート] Amazon QuickSight でコントロールのローディングが非同期になり、操作性が向上しました
いわさです。
先日 QuickSight で次のアップデートアナウンスがありました。
QuickSight でコントロールのパフォーマンスが向上されたとのことです。
当初検証してもよくわからなかったのですが、過去の公式動画などと比較してみることで変更点がわかってきたのでまとめておきたいと思います。
アップデート前はローディング表示されていた(らしい)
変更前の挙動がわかる Amazon QuickSight の公式動画を探し出したので紹介します。
そもそもコントロールとは、次のようなダッシュボード閲覧者にパラメータやフィルターを操作させるために配置するものです(上記動画から引用させて頂きました)
このコントロールには値の設定方法にいくつかタイプがありまして、テキストでのフリー入力もあれば、ドロップダウンリストなどの選択式を構成することも出来ます。
このドロップダウンリストなどの形式の場合、固定で選択可能な値のリストを設定しておくことも出来るのですが、データセットのフィールドをバインドさせることで動的な選択値リストを構成することも出来ます。
この方式の取った場合、従来はコントロールエリアを開いたタイミング、あるいはコントロール同士が関連づいている場合に親のパラメータが更新された場合など、次のようにリスト値の読み込みが発生してコントロールが操作出来るようになるまで待機が発生していた...らしいです。
「らしい」というのは、正直私の記憶に無いのですよね。
上記動画の動きを見る限り、2 年前にはそういった動作だったようですが...全く覚えていません。
コントロール展開時の読み込み操作
コントロールはデフォルトでは次のようにシートの上部に折りたたまれた状態で配置されます。
コントロールをシート内に設置したり、あるいはダッシュボード表示時のデフォルト時は展開状態で表示させるオプションもあります。
この折りたたまれたパネルを展開すると次のようにコントロールごとに値リストの読み込み・生成処理が発生します。その間コントロールは操作出来ません。
次の場合では2つのコントロールが配置されており、1つ目のローディングが完了されましたが、2つ目のコントロールはローディング中です。この時点で1つ目のコントロールは操作することが出来ます。
関連付けしたコントロールを変更した際の読み込み操作
また、コントロールは別のコントロールと関連付けることが出来ます。
例えば次のサンプルでは「Country of Circuit」と「Circuit Name」というコントロールが存在していますが、1つ目のコントロールで選択した値に応じて2つ目のコントロールで選択可能な値が動的に変わります。
この関連付けされたコントロールが更新された場合でも従来はローディングが発生しています。
見てみましょう。1つ目のコントロールを選択します。
選択後、2つ目のコントロールが読み込み中で操作できなくなりましたね。
アップデート後はバックグラウンドで読み込まれるように
アップデート後ですが、上記のようにコントロールが操作できなくなるようなロード中表示がされなくなりました。
コントロールパネルを展開したタイミングでローディング処理自体は発生しているのですが、バックグラウンドで処理されるようになり、コントロール UI 自体は操作出来るようになっています。
次はコントロールパネルを展開した直後の状態です。
ただしコントロールを操作しようとするとロード中のインジケーターが表示されています。
このようにロードに時間がかかるものに関しては選択肢リストにロード中のインジケーターが表示されますが、非活性になってコントロールの操作自体がロックされるようなことはなくなりました。
こちらは関連付けしたコントロールを更新したときの様子です。
読み込み中ではありますが、コントロールが操作出来ることがわかります。
さいごに
本日は Amazon QuickSight でコントロールのローディングが非同期になり、操作性が向上したので変更前の挙動と共に変更点をまとめてみました。
社内の QuickSight 有識者とこの件について話していたのですが、お互い記憶になくて、このアップデートがいつから反映されていたのか正直わかっていません。
気づきにくい軽微な修正ではあるのですが、この変更が最近反映されているのであれば、ユーザーの操作性向上になりそうで良いアップデートですね。